ブックカフェ

うちの店はブックカフェをやっています。ブックカフェって言うには程遠いかもしれないけど、コーヒーを出していて、本を置いてたらブックカフェと名乗っていいだろう、と思ってブックカフェを名乗っています。本は全部古本で、カフェを利用してくれる方は自由に読むことができるし、もし気に入ったら、古本なので通常よりもかなり安く購入することもできます。


でもカフェの宣伝もあんまりしてないし、古本を置いている宣伝もあんまりしていないので、残念ながらいつも閑散としています。残念ながら。本は今の所は実用書的なものが多くて、ワインや日本酒やビールなどのお酒の本、料理のレシピや暮らしの本、映画や旅の本、絵本などサクッと読めるものが多いです。若干エッセイや小説もあるけどまだまだ少ないなぁ。


本は好きだけど、最近は読む量はかなり減ってしまって、あんまり読めてません。だから本当に本を好きな方を満足させるセレクトはできてないかもしれません。でも本とコーヒーやワイン、お酒はすごく相性が良いと思ってて、休日の昼下がりをうちの店でコーヒーやお酒を飲んだり、本を読んだりしながら過ごしてもらえたらいいなー、と思っています。たまにのんびりとお酒を片手に読書を楽しんでいるお客様が居て、嬉しくなります。そんなとき「今!まさに今が穴場だよ。そのうち混むからね。」と僕は思うのです。僕自身はこんな店があったら良いなー、と思って店を作っているし、コーヒーも美味しいし、お酒も美味しいし、本もそこそこあるし。(本当はもっと揃えたい)でも利用者が増えないのは残念だなー、と毎日モヤモヤしてます。


神楽坂に素敵なブックカフェがあります。本は無造作に山積みだけど、地域の本もあるし、文豪の本もあるし、村上春樹もあるし。しかもDVD貸出し無料とか書いてあるし。個人的には昔のフランス映画とか、中でもパトリス・ルコントのDVD集みたいなのがあって、借りたい!と思ったけど、神楽坂には月1くらいしか行かないから借りっぱなしになるからなー、と思って借りてないけど。まあとにかく居心地の良い空間で、60代くらいのご夫婦で営んでます。オイル・サーディン丼と神楽坂カレーが名物で、オイル・サーディン丼なんて食べたことなかったけど、これ意外にもめちゃ美味いんです。九条ネギとのハーモニーが最高です。コーヒーも美味しいし、お客様も含めた店の時間ものんびりと流れています。こんな雰囲気を醸し出すにはやっぱり歴史が必要だよなー、と思っていつも店を後にします。20年後くらいにはうちの店もそういう店になってるといいな。


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